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kramija’s blog

アニメの女の子と現実のオタクの話をします。Twitter:Pasupu_otaku

四季について、あるいは声優について


  四月下旬から五月上旬にかけてが藤の季節である。桜は四月の中頃には散ってしまうから、丁度桜と入れ違いに藤の見頃が訪れることになる。桜の次に藤、私としてはなんだか出来過ぎた冗談のようにも感じられるが、さておきこの私が花の盛りなんて風雅なものを気にするようになったのはつい最近のことだ。万物流転。万物の霊長とはいえヒトもまた万物、小さなきっかけで変わる頼りなき存在らしい。
 からりと晴れた空、道には野良猫が二匹。隣家の庭を眺めながら私は、声優について考えていた。

 ──声優に対して恋心を抱く青年は狂人なのだろうか。いや、青年の恋はいつだって狂気に満ち満ちているものだろう。冷静な頭で恋をする者がいれば、それこそ狂気の沙汰である。しかし一方で、声優に対する恋というものを他の恋と区別して考える必要があることもまた認めなければならぬ。それはひとえに、声優と青年との"関係"の特殊性に起因する。
  今、敢えて"関係"という言葉を使ったが、これは即座に"無関係"という正反対の言葉で置き換えられよう。声優と青年との特殊な"無関係"──ああ、柿の若葉は青青としてさらに濃く、つややかなる表面はよく晴れた五月の空を映さんばかり。聞けば、今年は梅雨入りが遅いらしい。長引く春のもどかしさと言ったら!