ナナシスポエム2
STAY☆GOLDの歌詞には随所に「虹」という単語が登場する。虹というのはもちろん、晴天の空の下には現れない。なぜ青空になることを望んだ少女たちは、虹の歌を歌ったのだろう。
ねぇ奇跡みたいな僕らはみんな
いつかは消えてしまうけど
ひとつひとつの光が
いつまでも(色褪せない)
黄金のメロディ
H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!からハルカゼまで、777☆SISTERSの全体曲としてリリースされた曲は全部で7曲。それぞれが違った色の輝きを持つこれらの曲は、777☆SISTERSがいなくなった後もきっと僕らの心に残る。
"伝説"が全てを壊したあとの世界でアイドルになった少女たちにとって、"終わり"はとても身近なものだった。STAY☆GOLD/スタートラインはそんな彼女たちが初めて明確に、真っ向から終わりと向き合って歌った歌なのだ。そして終わりを見ることは、次の始まりを見ることである。夜が明ければまた青空が広がるように。花が散っても種は残り、また次の春に芽がでるように。あの日見た虹が今も心の中で輝き続けるように。
彼女たちの最後の輝きがメモリアルライブになるのか、あるいはもう少し続くのか、僕にはわからない。
でも、彼女たちはもう"スタートライン"に立っている。
ナナシスポエム1